下雨的日。

台湾の雨が恋しい私の身の回りで起きていること。

今更になって書いてみる脱コルセット

CLCの新曲NOがめちゃくちゃかっこいいと私のなかで密かに話題です。BLACK DRESSに続いてガールクラッシュ路線でコンセプトを掴んだようで、このままのコンセプトでいってくれたら、BLACK PINKとMAMAMOOと並んでガールクラッシュ御三家みたいになるんではないかと期待してます。

 

今回の新曲、特に歌詞がかっこいいので載せますね。

 

Red lip NO
Earrings NO
High heels NO
Handbag NO

Red lip NO
Earrings NO
High heels NO
Handbag NO

그렇게 뻔한 건 말고

そんな分かりやすいものじゃなくて
다른 걸 가져와 내게 제일 어울리게

別のもの持ってきて 私に一番似合うように
더 멋져질 방법은 말고

かっこつける方法じゃなくて
멋대로 망쳐봐 내가 제일 나일 수 있게

やりたいようにぶちこわしてみて

私が一番私らしくいられるように

날 걱정하는 척 날 가르치는 너

私を心配するふりして教えようとするあなた
그만해도 돼 입만 아프니까

やめてもいいのよ口が酸っぱくなるだけだから
좀 차가운 이 말투 잘 어울리는 걸

ちょっと冷たい口の聞き方が私にはよく似合う
난 너를 위해 바꾸지 않지

あんたのために変わったりしない

난 빛이 나 빛이 나 빛이 나

私は輝いてる
다 이리 와 여길 봐 나를 봐

みんなこっちにきて私を見て
또 신이 나 신이 나 신이 나

気分が上がってくる
난 예쁘다 멋지다 미친 나

私は綺麗でかっこよくて狂ってる

난 빛이 나 빛이 나 빛이 나

輝いてる
다 이리 와 여길 봐 나를 봐

みんなこっちにきて私を見て
또 신이 나 신이 나 신이 나

また気分が上がってくる
난 예쁘다 미친 나

私は綺麗 狂ってる

I love me I like it
내게 제일 어울릴 Lipstick

私に一番似合うLipstick 
I love me walk like me
하고 싶음 해봐

やりたいようにやってみて
Red lip NO

Red lip NO
Earrings NO
High heels NO
Handbag NO

Red lip NO
Earrings NO
High heels NO
Handbag NO

싫으면 말고

嫌ならやめて
다른 델 알아봐 입맛에 맞을 수 있는

他のところ行きなさいよ あなたの口に合うような
청순 섹시 귀엽다는 말도

清純 セクシー 可愛いなんて言葉も
그 말 하나론 날 표현할 수 없어

そんな言葉1つで私を表すことはできない

이건 어때? 난 좀 별로

これはどう? 私はあんまり
막 끼워 맞추지 마 그런 결론

適当に合わせないで そんな結論
평범한 멋들과는 달라

普通のかっこよさとは違う
그래 나만큼은 내 식대로

そう 私くらいは私なりのやり方で
쥐었다 폈다 바람대로 날아가

思いのままに風の向くままに飛んでいく

난 빛이 나 빛이 나 빛이 나

私は輝いてる
다 이리 와 여길 봐 나를 봐

みんなこっちにきて私を見て
또 신이 나 신이 나 신이 나

また気分が上がってくる
난 예쁘다 미친 나

私は綺麗 狂ってる

I love me I like it
내게 제일 어울릴 Lipstick

私に一番似合うLipstick
I love me walk like me
하고 싶음 해봐

やりたいようにやってみて

구두 NO

靴 NO
향수 NO

香水 NO
가방 NO

鞄 NO
화장 NO

化粧 NO
청순 NO

清純 NO
섹시 NO

セクシー NO
애교 NO

愛嬌 NO
착한 척

いい子のフリ

Red lip NO

Red lip NO
Earrings NO
High heels NO
Handbag NO

Red lip NO
Earrings NO
High heels NO

Red lip NO

拝啓 作詞作曲編曲スヨン様。並びにイェウン様。素晴らしい作品をありがとうございます。

超かっこよくてYouTubeで動画見まくってるけど、なんかどうも言行不一致じゃんみたいなコメント多くて、CLCのファンもそれに怒ってるし、フェミニズムとアンチフェミニズムの対立みたいなのも見えてきてちょっと引いた。素直にかっこいいって認めようぜみんな。というか外国人の私でも歌詞の意味わかるのになんで韓国人が理解できてないんだっていう。

 

言行不一致説は口紅もイヤリングもハイヒールもNOって歌ってるくせに本人たちは口紅もつけて化粧もしてハイヒールも履いてるじゃないか、こんな歌歌うんだったら化粧しないで裸足でステージに上がれっていう、まとめるとだいたいこんな感じの主張です。

でもちゃんと歌詞を見てみると、口紅やアクセサリーや綺麗かわいいなんて言葉では私の本当の価値は表現できない、誰かの求める私じゃなくて私らしい私になるって意味の歌だと思うんですよね。口紅をつけないって意味でもないし、ハイヒールなんて履きたくないって意味の歌でもないし、ましてや化粧するなっていう意味の歌でもない。

 

化粧をしないといえば、ちょっと前まで韓国で脱コルセットなんて言葉が流行ってました。社会が女性に求める美の基準に反旗を翻す運動で、髪を切ったり化粧品をバラバラにしたりデモやったり一時期すごかったなぁという記憶があるのですが、遠くから見ている私はなんとなく違和感を感じた。一言添えておくと私はアンチフェミニストではないし、むしろその観点で言うならフェミニストの部類に入ると思う。その上で私の思う脱コルセットについて書いてみようと思う。

まず脱コルセットに賛成できる点は、女性の美が社会から求められているものだということを明らかにした点と、それにNOを突きつけることができたという点。化粧とか整形とかはよく自己満足だと言われる。確かにそれはそう。そうなんだけど、これが美しさだ、という基準は知らず知らずのうちに社会が作って私たちに刷り込まれているものだと思う。色白で赤い口紅をつけて、みんな卵型の輪郭で目が大きくて二重で鼻が高くて、そういう芸能人ばっかりテレビに出てもてはやされてたら、そりゃ一般の人だってそうしたくなるよね?社会の決めた美っていうのがある程度は存在して、どれだけそういう美の基準に自分を当てはめていくか、そこからが自己満足の範囲だと思う。だから化粧と整形は自己満足っていうのは半分当たってるようで当たってない。化粧と整形が完璧な自己満足だったら、国ごとに美しいとされる顔や体型が違うことの説明がつかない。よくこういう議論で私は別にそんなの気にしないとか、私の周りでは化粧しないとなんだかんだ言う人なんかいないという超主観的な反論をする人が必ずいるけど、これは個人個人の経験を話し合ったからって解決する問題じゃない。個人の生きてきた環境なんてみんな違うから、そんなものは反論の根拠にならない。一度作られた美の基準のなかでは、ありのままの自分の姿を認めるより、その基準に従って生きた方が何十倍も楽にきまってる。そんな社会の中でみんなでNOを言えるようになったっていうのが一歩前進だなと私は思うのです。

でも、だからといって化粧や着飾ることを全面的に否定するのはそれもやっぱり違う。化粧品をバラバラにした写真は見てて心が痛かった。化粧品を作ったメーカーの人は使う人のことを考えて開発したはずなのに、突然敵対心を持たれたわけだから悲しくないはずがない。物は大事にするべき。脱コルセットで敵だとするべきなのは、別に化粧が必須なわけじゃない学校や職場で化粧が求める社会というか、その場の雰囲気だったり、化粧をしないと外に出られないという強迫観念を持ってる自分自身だったり、ほんとは紫のリップを塗りたいのに赤いリップじゃないとジロジロ見てくる街の人であったりで、化粧品それそのものではない。今時化粧をするのは女だけではないし、男だって化粧品を使って自分を表現する時代だ。化粧を誰かに求められていて、毎朝化粧するのが苦痛で仕方ない人はしなければいい。したくない人に化粧を強要する社会であってはならない。脱コルセットした女は自己管理を諦めた豚女だ、とか言う人がいるから脱コルセットなんて運動が始まったんだと思うけど、脱コルセット運動自体が逆に化粧したい人を白い目で見るようであってもいけないと思う。自分を表現することってすごく楽しいし、満足感を得られるから、私が好きな私で外を歩くっていいこと。脱コルセットって言葉を表面的にとらえて自分を表現したい方法で表現することができなくなるなら、それは本当の脱コルセットなのか疑問である。

そして、一定の基準を求められてるのは女性だけじゃない。男性にだって、やれ年収はいくらで時計はいくらで、背が高くて顔が整ってれば有利だのなんだの、求められてるものはたくさんある。脱コルセットを外側からどうのこうの言うんじゃなくて、男の人だって中に入っていいと思う。本当は化粧したいとか、本当は髪を伸ばしてみたいとか、身長が低いのがコンプレックスだとか、男の人にだって窮屈さは絶対にある。社会には男と女が半分半分なんだから、男が作った女の美の基準があるなら、女が作った男の美の基準だって絶対あるはず。

だから、フェミニズムは女性だけの運動じゃないと思う。みんなで性別や固定観念から自由になる時代が来た。男も女も性的少数者もみんな自分が幸せになるための方法を誰かに教えられるんじゃなくて自分で考えて実践する時代になった。もちろん誰かに迷惑をかけるような行動は絶対にいけない。個々が尊重される時代だからこそ、個々の別の個々のための配慮がより一層求められているからだ。

というわけで突然話を元に戻すと、CLCの新曲は私が思う脱コルセットを代弁してくれるような歌詞でとても共感できてかっこよかったって話です。