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비 오는 날에. 下雨的日。

淡水の雨に打たれながらアイドル考察と中国語留学。

精一杯の愛を込めて

2016年11月25日

ナムテヒョン脱退のメールがファンクラブから届いて、最近多い現実味のある夢の続きを見ているのかと思った。夢であることを祈ったけれど夢ではなくて、頭のなかが真っ白になってしまった。

 

私にとってナムテヒョンという人間が、WINNERというグループの中の一員として好きだったのか、それとも一人の歌手として好きだったのかわからないけれど、とにかく脱退したこと、もうあの5人でのハーモニーは聞くことができないこと、会社との契約が打ちきりになったこと、今後の見通しがどうなるのか個人としてもグループとしても完全に不透明であること、EXITアルバムが未完のままであることがショックすぎた。

 

ファンクラブ側からの説明によれば、テヒョンの幼い頃からの精神的疾患によってグループ活動の継続が難しいとのことだった。活動休止になった時にも周りのファンから指摘があったが、脱退の件についても一貫してナムテヒョンの精神的疾患によってグループに悪影響を及ぼしているという見方が見えた。まるで会社としての世間体を気にしたみたいだ、と批判する人もいた。

 

本当に大好きで、いとおしい、誇らしい人だったから、冷静に状況を判断したい気持ちと、個人的な事務所に対する怒りとテヒョンへの共感(といったらあまりにもおこがましいけれど)が戦っていて今も整理がつきません。なのでひとまず、状況整理をしたうえで、個人的な気持ちを吐露したいので、後半は読み飛ばしていただいても構いません。

 

ということでまず状況判断から。今年のはじめのうちに、テヒョンが脱退するということはまったく考えられていなかったことが、EXIT計画によってわかる。一年を通して活動する予定で、本国と日本でツアーもしたし、歌番組やほかの大きなイベントにも数多く出演した。いよいよYGが本気で売り出しに来たのだと安心したくらいの露出量だった。

 

というのも、2014年のデビューアルバム以降、グループとしての活動はコンサート以外ではまったくなく、2015年は映像作品だけのリリースにとどまった。オーディション番組を勝ち抜いてYGの総力を挙げてデビューさせたくせに、iKONのデビューにともなってBIGBANGのMADEシリーズとiKONのデビューアルバム以外には手をつけず。このままWINNERは干されるんじゃないかと思われるくらいの露出の低さ。ファンからの不買運動

 

だから2016年はWINNERの年になるはずだったのだ。なのに結局EXITはEだけリリースしてあとは息をひそめ、と思ったらBLACKPINKが出てきてMOBBの活動が始まって。

 

YGに言いたいのは、テヒョンの精神的疾患によってグループ活動が不可能になったというけれど、果たしてそれだけが問題だったか?ということ。WINNER自体に問題があったのではなく、あとは完全に事務所の責任だと思う。

 

ぽろっと聞いた話なので真実かどうかはわからないけれど、SMがアーティストの活動に関してある程度システムが整っているのに対し、YGはアーティストにどんな活動をさせるかということがヤンヒョンソクの社長室の中で決まっていく独裁体制なんだとか。だからイハイの時も社長が手一杯だからっていう理由で別のレーベルでカムバックを準備させたんじゃないかと思う。SMが年始に計画したアーティストの活動をほぼ全部計画通りに実行するとしたら、YGにはそれができない。計画したとしてもずっと前倒しになっていく。

 

その独裁体制の皺寄せが今回のテヒョンの脱退や2NE1の解散にいったのではないのか?YGで活躍しているアーティストはいつも偏りがあるし、新人をデビューさせても売れさせるまで粘れない。新人賞を受賞できるのは「YGが出した」からであって本気で売れて大流行させるまで至らない。やろうと思えばできるんだろうが、あっちこっちに手を出してるうちに誰かがおざなりになって、今度はその人のせいでグループ活動ができませんとか言う。公式発表された文なのかと疑うくらいに幼稚で身勝手だ。

 

「YGから出た」からといって売れる時代ではない。最初はみんな、BIGBANGや2NE1のいる事務所が出した新人はどんなもんだろうか?と思って見るかもしれないが、そのあとは中小事務所の方ががんばってるし流行してる。JYPは中小とはいえないけれどTWICEは完全に成功だったし、BIGHITも防弾少年団を世界スターにまで押し上げたし、JellyfishなんかVIXXのことどれだけ好きなんだよってぐらい金かけてカムバックさせて磨きあげてるし、SEVENTEENなんかもいい例だ。EXOより勢いあるじゃないか。

 

YGは完全に風を読み誤ってるとしか思えない。社長室の中であれやこれやこねくりまわしてるうちに流行に遅れていってるようにしか見えない。

いちばん言いたいのは、会社の力でもって集めた数えきれない尊い才能を無駄遣いしているということ。いいグループはある。いいアーティストもいる。この人たちをみんなきちんとしたシステムの中で継続的に活動させてセレブぶらないでいろんな歌番組やバラエティに出して活躍させたらどうなるだろうか?それをせずにただもて余している会社に、いるだけ無駄ってものじゃないのか?

 

才能をもった人はいくらでも出てくるかもしれない。だけど、その人の代替えはきかない。どんな才能ある人だって、一度誰かがあけた穴を埋めることは不可能だ。だってその人じゃないから。人はものじゃない。才能は利用するものじゃない。アーティストたちがなぜYGを選んで入ってきてくれるのか、なぜYGが多くの才能のなかから選ぶ権利を得ているのかしっかり考えた方がいい。ここならきちんと才能を磨いてくれてプロデュースしてくれると確信するから入ってくるんじゃないのか?ここからデビューしたら一瞬でもYGの肩書きがついて売れることができるだろうという短絡的な考えで入ってくる人がいるだろうか。

 

ナムテヒョンも尊い才能のひとつで、2NE1はBIGBANGと並んで事務所の名声を高める二大巨頭だった。今回YGが失ったものは大きい。

 

 

そしてここからは私の個人的な気持ちなので、記事はほぼ終わったと思って軽く読んでください。

 

 

私がナムテヒョンを好きなのは、彼の性格に共感できるから。年も近いし人には「顔もなんか似てるよね」とか言われるし、バラエティに出てるときの彼をみてるとなんだか自分を見てるかのようだった。

 

グループの中で息が詰まる、何かを期待されて焦る、どんな気分の時でも人前に出なければならない、活動しない間に後輩たちがデビューして売れていく。そんな負担を受けていたのではないかと思う。よく考えてみれば絶対に普通の人間には勤まらない職業だと思う。自分自身を切り売りすることが苦手ならば勤まらない。

 

その苦しみがどれだけのものだったかは計り知れないけれど、彼をアイドルや芸能人としてではなく一人の人間として見たときに、私にも覚えのある苦しみだったから、WINNERを離れることはつらいけれどそれも仕方がないのかなとも思った。

 

私はサークルで同期5人の中の一人として、誰かの先輩として、誰かの後輩として、二十数名いるメンバーの一人として活動してきたけれど、何かの集団のなかにいるということ、どんな時も見られているということ、どんな気分でも表情を作って踊らなければならないこと、どんな体調でも練習に行くことがどれだけつらいかはよくわかる。

 

そもそも集団行動が苦手なら、他の人はできても自分にはどうしても肌にあわないことだってある。私はそれがつらくて一時的に鬱状態に陥ったことがあるけれど、そうなればなるほど、なぜ私だけがこんなに弱いのだろうと思ってなおさら辛かった。

ダンスは好きだ、人前で何かすることも注目を集めることも嫌いじゃない、だけど、曲に対する解釈の違いがあること、人のやり方にならわなければならないことはつらすぎた。

(どうしてもやりたかったことが叶ったのにやはり苦しいというところでも彼と私はやっぱり似ているとおこがましくもまた思ってしまった)

 

テヒョンが置かれていた状況を完璧に理解することはできないけれど、私には絶対に勤まらない仕事だと思う。テヒョンみたいな天才肌だったらなおさら、一人でじっくり考えて一人で自由に活動できる状態の方が合っているはずだ。

 

大好きだからこそ、愛しているからこそ、人としての彼を尊重したい。苦しいのならもう続けなくていいと言いたくなる。あなたは誰のものでもないのだから。

 

歌手は確かに事務所に所属している。だけれども、その歌手を愛するのはファンだ。歌手は事務所のものだけれど同時にファンのものでもある。簡単に出したり引っ込めたり解散したりデビューさせたり、そんなふうに適当に扱っているとファンに思われるような事務所は信用度を失う。仮に出したり引っ込めたりが計画的だとしても、ファンに寂しい思いをさせる事務所は歌手を金儲けの道具としか思っていないということになる。事務所にその意識がなくてもファンの理論上ではそうなる。

それを覚えていてもらわないと困るのだ。残った四人がこれから活動していく上で、事務所のいう、活動に支障をきたすナムテヒョンというメンバーがいなくなった後、じゃあどれだけその穴埋めができるのか?彼の音楽性を失ったWINNERがこれからどうなるのか?四人がきちんと、思う存分に才能を発揮して活動していけるのか?見せてもらおうじゃないか。決して他の人では埋められない穴がある、それを乗り越えることができるのか。またしても長い空白期間があるなら許しがたい。どんな状態を押してでも出してくれなきゃファンに示しがつかないんじゃないのか?四人で継続すると決めたんだから、四人でのベストな姿を早く見せられるように事務所が尽力してくれなければ。

 

事務所に紙一枚で託されているのはかけがえのない一人の人間の人生だということを忘れないでほしい。会社にとっては小さな失敗かもしれないが、それは一人の人間の人生に死ぬまで残ることになる。そしてその人を応援するすべての人の心を傷つけることになる。事務所が手放すのは歌手一人ではない。

 

今回の件については、メールの文面を見る限り事務所に見捨てられたとしか思えない。あれだけ苦労してデビューしたのに、Aチームの名前が発表された瞬間のあの感動を共有した5人を事務所が引き裂いたのだとしか感じ取れない文面だった。本当はどうなのかなんてわからないけれど。テヒョンがインスタに載せた直筆の手紙には、WINNERとして幸せだったこと、音楽は続けていく事が書かれていた。私はそれを信じます。歌いたいという気持ちを尊重します。テヒョンはYG関係のフォローを全部はずしたけれど、他のメンバーはテヒョンのことをフォローしている。テヒョンは仕方なかったのかもしれないけれど、5人としての気持ちはまだここにあるのもしれない。

とにかく、テヒョンが事務所と上手くいかなかったこと、耐えきれなかったこと、そのすべてを私は理解するつもりです。もうWINNERのそばにはたてない。テヒョンを手放した事務所にもう一円たりともだしたくないので、残ったスンユン、ジヌ、スンフン、ミノのことは大好きだけれどYGには徹底的に抗議します。わたしたちからWINNERのナムテヒョンを奪ったから。

 

また違う場所であなたに会えることを祈っています。日本に来てコンサートができなくても私が会いに行くし、テヒョンがこれからは自由に歌い続けられるように精一杯の愛を込めて応援するつもりです。そしてYGが今後、テヒョンの活動に一切干渉しないことを祈っています。