下雨的日。

台湾の雨に打たれながらアイドル考察と中国語留学。

今になって見てみる宮廷女官チャングムの誓い

私が小学生の時くらいにお母さんと毎週見ていたドラマを今になってまた見ています。


第二次韓流ブームの火付け役にもなった「宮廷女官チャングムの誓い


すっかり記憶の底に埋もれていて見ていたことすら忘れていたのですが、何故か見たくなって、パソコンで見てみました。


ストーリーは、主人公チャングムが、亡くなった母の意志を継いで宮廷女官となり、スラッカンの最高尚宮を目指すというもの。
料理の才能に秀で、師匠にも恵まれたチャングムですが、母を殺した仇のチェ一族に陥れられて一度は宮廷から追放されてしまいます。
しかしチャングムは、医女となって宮廷に戻ります。はじめは敵討ちの為、宮廷に戻る手段として医術を学んでいましたが、才能を開花させてたくさんの人を救い、女の身でありながら王の主治医にまで上り詰めるのです。


好奇心旺盛で努力家、いつでも志を高く持ち、才能にも恵まれているチャングムは、誰の目にも魅力的な女性だし、その師匠となるハン尚宮は弟子の才能をいち早く見出し厳しく鍛えてきた理想の師匠。医女の師匠としてはチャンドクが、徹底的にチャングムに医術を叩き込む。辛くなった時にはタイミング良くミン・ジョンホが現れて心を癒してくれます。


とにかくキャラクターが魅力的。王族のキャラクターもとてもいいんです。王族といえば傲慢で権力を振るったりして厄介なイメージがありますが、王様から皇后、皇太后に至るまでみんなきちんとした意見を持った人間として描かれています。


それから悪役もとても魅力的。


チャングムを陥れるチェ一族のチェ尚宮と女官のクミョンは、ただの悪ではない。チェ尚宮はどんな悪事にでも手を染める。友人に無実の罪を着せて宮中から追い出したり、最高尚宮になったハン尚宮に他の尚宮たちが反抗するように仕向けたり。でも全てそれがチェ一族の為なのがとても悲しい。彼女にはチェ一族として生きる他に居場所がなかった。
クミョンははじめチェ一族として生きること抵抗しますが、慕っていたミン・ジョンホがチャングムに心惹かれていることを知り、嫉妬から悪の道へ進みます。


彼女たちも、ただ宮廷の中で生き残る為に必死なのです。


善と悪が非常にはっきりしていると書きましたが、簡単に悪役を恨めないのも事実です。


現実の世界で、こんなふうち善悪がはっきりと分かれること、チャングムのようにいつでも一生懸命でエネルギーを切らさずに生きること、ハン尚宮のように完璧な師匠に出会うことはほぼ不可能です。


だからこそ、ちょっと元気が無くなった時、無性に見たくなります。


高校生の時、試験前に授業ノートをブツブツ読んで唱えていた私を見て、お母さんが「チャングムみたいだね」と言ったことがありました。

何故かすごく嬉しかった。小学生だった私にとって、チャングムは間違いなく目標のひとだったし、あんなふうに生きたい!と思わせてくれた唯一のキャラクターだったから。だいぶ影響を受けたんだと思います。


私は今大学生になり、チャングムのように、知識を丸暗記して全部吸収して、発揮すればいいというわけにはいきません。白と黒に簡単に分けられない学問、何が正しいのか誰も知らない学問を学んでいます。知識がモノを言う世界ではなくなってきているのだとひしひし感じています。

それでもチャングムの姿勢は、本当にお手本になる。私だって何も考えずこの道に進んだわけではないから、自分なりの信念を見つけて志を高く持たなくてはいけないんだと思わされます。


ドラマの中では、女官の最後は哀れなものと決まっている、みたいな台詞が出てきます。

幼くして宮中に入った瞬間から王様の女として生き、結婚も恋愛も許されず、きっと女としての幸せはなかったかもしれない。

けれど、女官たちはそれぞれの道を一生をかけて極めるのです。

チャングムは途中で医女になるけれど、垣間見えた女官たちの生き様がとても美しく強くてかっこいいなと思いました。

小学生でこのドラマを見たことで、私の考え方にもかなり影響があったと思います。


結婚や恋愛以外でも、志を持って道を極めることも女にとっての幸せだという考え方は、私のチャングム時代に形成されたものだと思われます。

小学生ながら、王様の女として生きながら、王様を支え、料理を極め、弟子を育てていく女官たちの姿がかっこいいなと思ったのかも。


一本芯の通った女性ほど、美しいものはないと今の私も思います。


きっとハン尚宮つきの上級女官をしていた頃のチャングムは、私と変わらないくらいの年齢だったはず。


そう思うと、私には到底できないことをチャングムはたくさんのやってるなと思います。視点が小学生の頃よりも変わったので、尚一層楽しめるようになったドラマだと思います。


私も誰かの上に立つことがあれば、ハン尚宮のような上司になりたいと思うし、チャングムのようにどんなに挫折しても再び立ち上がる人間になりたいと思います。

女にだって志を持って頑張れば必ず努力が報われる時が来る。


そういうことを教えてくれたドラマだったと思います。


また落ち込んだことがあったら、見たくなるんだろうな。